薬の豆知識「ジェネリック医薬品」とは
「ジェネリック医薬品」という言葉を耳にしたことはあるけど、その意味を知らないという人は意外と多いと思います。薬は、自分の身体の中に入れるものなので、正しい知識をしっかり身につけておきたいところ。本日はジェネリック医薬品とは何かをご説明します。
ジェネリック医薬品とは
ジェネリック医薬品は別名「後発医薬品」と呼ばれます。新薬(先発医薬品)と同一の有効成分を同じ量を含み、効能効果、飲み方が原則的に同じで、新薬発売後、特許(10~20年程度)が切れた後に他のメーカーが製造した医薬品のことです。
なぜジェネリック医薬品が安いのか?
今まで使われていた成分なので有効性、安全性が確立している薬です。そのため、承認までの手続きが少なくなり開発や研究にかかる時間も金額も少なくなるため、国が新薬の3~7割程度の価格に設定しています。
ジェネリック医薬品を使用するメリット
安い事で患者さんの薬代の負担が減り、国としては医療費の抑制にもつながります。成分は同じなので、安かろう悪かろうという事は無いです。
ジェネリック医薬品の基準や審査
ジェネリック医薬品を製造販売するためには、薬事法に基づいて厚生労働大臣から承認を得る必要があります。承認に際しては次のような必須要件があります。
- 新薬と同レベルの品質・有効性・安全性が確保され、治療学的に同等であること
- 申請データに信頼性があること
ジェネリック医薬品への切り替え
ジェネリック医薬品を使いたいと思ったら、医師や薬剤師に相談してみてください。もしも同じ成分のジェネリック医薬品があれば、新薬から変更して、ジェネリック医薬品をお渡しすることができる場合があります。
また、仮に新薬の処方せんをもらっても、備考欄に「ジェネリック医薬品への変更不可の署名又は記名・押印」がない場合は、薬局で説明を聞いてジェネリック医薬品に変更することも可能です。
ドラッグストアでもジェネリック医薬品は多数そろっているので、よく分からなければ、薬剤師に聞いてみると良いでしょう。
以上が、ジェネリック医薬品の説明になります。知らずに、知名度の高い昔発売された薬をそのまま使っていた人も多いのでは無いでしょうか。場合によっては値段が半分以上異なる場合があるので、医薬品を購入する際は「ジェネリック医薬品」を意識してみると良いと思います。