25枚の処方箋

健康で文化的な最低限度の生活を営むための月25枚の処方箋

「薬の分類」についての正しい知識

薬について学ぶシリーズ第二弾です。一言で「薬」と言っても、実はいろいろな分類があります。一般用の医薬品は、その副作用リスクに応じて、3つのグループに分類されます。自分の身体の中に入れるもの。薬の分類についても、正しい知識を持っておきましょう。

 

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第1類医薬品

特にリスクが高いものが、この分類に当てはまります。一般用医薬品として使用経験が少ない等、安全性上特に注意を必要とする成分を含む薬です。

例えば... H2ブロッカー含有薬、一部の毛髪用薬 など

 

毛髪薬などは、日頃の生活でも使うケースはありますので、取り扱いの際は注意が必要です。特に意識せずに使っている人も多いと思います。

 

第2類医薬品

リスクが比較的高いものです。まれに、入院相当の健康被害が生じる可能性がある成分を含みます。また「指定第2類医薬品」は第2類のなかでも、相互作用が多いなど、特別な注意を要する成分を含むものです。

例えば... 主なかぜ薬、解熱鎮痛薬、胃腸鎮痛鎮けい薬 など

 

かぜ薬はこの第2類に属します。場合によっては、健康被害をもたらす可能性がある事は、普段使っている際にも意識した方が良いでしょう。

 

第3類医薬品

リスクが比較的低いものはこの第3類です。日常生活に支障をきたすほどではないものの、身体の変調・不調がおこる可能性がある成分を含むもの。

例えば... ビタミンB・C含有保健薬、主な整腸薬、消化薬 など

 

第3類になると、身体へのリスクはほとんど無くなります。もちろん規定量以上を飲み過ぎたら悪影響となりますが、定めれた量を守って服用すれば、問題が起こる可能性は少ないでしょう。

 

 

これらの医薬品は分類ごとに、薬剤師または登録販売者が情報提供や相談対応を行います。 

分類対応する専門家法律上の規定
第1類医薬品 薬剤師
  • 薬を販売する際は、必要な情報が記載された書面を用いて提供することが義務づけられています。
  • 購入者が相談をした場合に、必要な情報を提供することが義務づけられています。
第2類医薬品 薬剤師または、
登録販売者
  • 薬の販売時、必要な情報の書面説明は各専門家の努力義務となります。
  • 購入者が相談をした場合に、必要な情報を提供することが義務づけられています。
第3類医薬品
  • 購入者が相談をした場合に、必要な情報を提供することが義務づけられています。

 

普段あまり意識しない「薬の分類」ですが、第1類と第2類を服用する際には、どのような副作用があるのかを理解した上で服用する事をお勧めします。副作用で逆に体調を崩しては、元も子もありません。

正しい知識を持って、少しずつ健康になりましょう。