風邪薬に含まれている「眠くなる成分」はどんな成分?
「かぜ薬」は飲むと眠くなってしまうとよく言われます。最近では「眠くなる成分は含まれていない」という謳い文句で打っている薬もありますね。実際には、どのような成分が眠気を引き起こすのか、しっかりと知識を身につけておきましょう。
眠気を起こす成分は、かぜ薬や鼻炎薬に配合されている「抗ヒスタミン成分」が有名です。これは、体内でヒスタミンという物質の働きを抑えることによって、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどを緩和してくれる成分ですが、同時に脳内でのヒスタミンの働きも抑えてしまうことによって、副作用として眠気が生じます。
「抗ヒスタミン成分」には以下のような、成分が挙げられます。
- マレイン酸クロルフェラミン
- マレイン酸カルビノキサミン
- クレマスチンフマル酸塩
また、解熱鎮痛薬の一部に配合されている「鎮静成分」も眠気を生じさせます。「鎮静成分」は脳の興奮を抑えて痛みを感じる感覚を鈍くする目的で配合されているのですが、同時に眠気も生じさせます。
成分としては
- ブロムワレリル尿素
- アリルイソプロピルアセチル尿素
などが挙げられます。
また、神経の興奮や緊張をやわらげる各種の生薬成分も同様に眠気を生じさせます。
- サンソウニン
- カノコソウ
などが生薬成分の代表です。
薬の眠気は不可抗力で襲ってくるので、見くびってはいけません。眠気を生じる成分が配合されたお薬を服用した後は、乗物や機械類の運転操作は絶対に避けましょう。